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オヤジの独り言51。修理に関する質問の回答とパーツ状況

修理に関して質問の多い、駆動モーターに関する報告をさせていただくことにする。

駆動モーターは3Wで、設計重量750g(腕時計250g×3本)を問題なくスウィングさせ、更に200gを付加すると空転するように、フェールセーフが掛かる程度のパワーを採用している。

1ランク強い5Wのモーターは「時の観覧車(腕時計6本を回転)」に使っていたが、非常にパワフルで、腕時計挟み込みの場合ケースやバンドを折損させる危険性は高いが、時のゆりかごのモーターでは今までバンドの折損やケースのトラブルは幸い報告をいただいていない。

以前、工房に中国製の回転方式のワインダーに挟み込まれた状態のまま、腕時計を送ってきたお客様がおられ、ワインダーは壊してよいので腕時計を助けてほしいとのことであったが、メタルバンドは曲がりケースには深い擦り傷が数本できて痛々しい状況で鳥肌が立った記憶がある。

たとえ、時のゆりかごが傷ついたり壊れたりしても、大切な腕時計は傷つけない程度のパワーでスウィングさせることが、最大の留意点であることをお伝えしておきたい。

この駆動モーターはコピー機に多用されているが、回転利用では何のトラブルも起きていないとメーカーは報告しており、スウィング利用の場合は+から−への負荷の切り替えが微妙にモーターの回転子にも影響して、異常振動が起こったとみているようである。

異常振動の原因は2008年5月に解明され、同年8月からは対策モーターの供給を受けているが、あくまでも回転を基本にしているモーターであり、対策モーターについては少しでも異常振動を防ぐように改良しているのだが、あくまでも回転用のモーターでありスウィング用のモーターではないので、異常振動の症状が出る状況は否定できないとのこと。

以前、アスモという自動車のワイパーモーター(直流モーター)などを制作している会社の技術者と話したことがあるのだが、スウィング機構とそれに合わせるモーターは非常に強いパワーを想定して設計(トルクとして10倍以上)しているとのことであった。

したがって、750gが問題なく静かにスウィングする機能を求めながら、同時に挟み込みのトラブルではフェールセーフすることを考えると、今のモーターのパワーがベストマッチで、弱めなパワーでゆっくりスウィングさせているため、異常振動による異音問題の完全解消は不可能と思われるが、異常振動の発生頻度は極端に少なくなってはいる。

なお、直流モーターではなく、交流シンクロナスモーター採用の理由は、腕時計を帯磁させないための配慮であり、詳しくはサイトの「開発コンセプト」を見ていただきたい。

更に、供給パーツの中で、ワインレッドとブラックに採用していたパナソニック社製の繰り返しタイマーは、2006年2月にRoHS指令により廃番になり、当社も2012年11月6日にパーツの備蓄は終了したが、それ以外のパーツはすべて揃っている。

(善)’12.11.11

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ついでに、自己紹介。

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